慢性腎臓病とは
慢性腎臓病は腎臓が慢性的に障害を受けることにより、機能が低下した状態です。
症状として、食欲不振、元気消失、多尿(色の薄い尿)、嘔吐などが認められます。
慢性腎臓病は腎臓に不可逆的な変化をもたらすため、症状が出てから治療をするとなると手遅れになってしまいます。ただ、血液検査で発見されたとしても約70%進行して初めて異常値を示します。
そのためにも定期的な健康診断がとても重要になってきます。
慢性腎臓病の区分
検査内容
- 血液検査
- まずは血液検査を行いましょう。貧血はないか、脱水はないか、Crea(クレアチニン)の数値はどうか、塩分のバランスはどうかなどをチェックします。
- 尿検査
- 尿検査では主に尿比重や尿タンパクを見ます。慢性腎臓病では一番早く尿比重に影響を及ぼすので、早期発見にとても大切な検査になります。
- 画像検査
- レントゲンや超音波検査で腎臓の形を検査します。血液検査で異常がなくても、構造上異常があれば慢性腎臓病のステージ1となります。
検査内容
脱水
なるべくウェットフードなどを与えて、経口的に水分を与えます。水和が不十分な場合は皮下点滴や静脈点滴を行います。
療法食を開始
慢性腎臓病のステージ2からスタートします。食事により蛋白制限やリンの制限を行い、かつカロリーをしっかり取り、ビタミンやミネラルもしっかり摂取します。
蛋白尿の治療
蛋白尿は腎臓を悪化させるため、UPCという検査を用いて評価します。UPCが>0.4になったらしっかり水和してからお薬を開始します。
リンのコントロール
蛋白尿は腎臓を悪化させるため、UPCという検査を用いて評価します。UPCが>0.4になったらしっかり水和してからお薬を開始します。
貧血の治療
Hct(血液の濃度)が20%以下になったら治療を開始します。材料となる鉄材の注射を月に1回、ダルベポエチンというお薬を週に1回注射して、25~35%になるように治療します。