内視鏡検査とは

 内視鏡検査とは、食道や胃を内視鏡を使用して観察し、その状態によって細胞などを採取する検査や、異物などを取り除く処置などを同時に行えます。
 胃内異物の場合、内視鏡で取れる異物であれば開腹手術をすることなく摘出が可能ですので、術後の回復が早く、本人の負担も少なく処置を行うことができます。

内視鏡の使用例

異物を飲み込んでしまった

 異物を飲み込んでしまった場合、レントゲンやCT検査でその異物が胃内に確認できれば内視鏡による摘出を試みます。
 異物のある場所によっては内視鏡での摘出ができない場合もあり、また鋭利な刃物や大きな異物は取り出す際に食道などを傷つけたり、取り出せない場合がありますので、摘出ができない場合があります。
 もし摘出できない場合はそのまま胃切開などを行います。

慢性的な嘔吐や下痢が見られる

 慢性的な嘔吐や下痢があり、治療や食事療法を行っても改善が見られない場合などに行います。
 この検査では内視鏡で視覚的に食道や胃を検査したあと、異常がありそうな部分の細胞を採取し、検査を行います。その検査結果に基づいて、内科的治療や外科的治療を行います。ポリープや胃の炎症、寄生虫などが見つかることもあり、細胞の採取によってガンが見つかることもあります。