獣医師を選択する方法は制限され、ひとつの動物病院には複数の獣医師が在籍していることもある。病院からの選択というケースも多く、なおかつ診察をしてもらう各獣医師の器量も飼育者からは予想できない。
(1)動物病院の見分け方
適切な動物病院の見分け方は一定な要因や項目から決定されるものではない。飼育者は通院距離や方法、診察時間や料金、獣医師の動物に対する価値観などから、動物病院を選択しているであろう。そして、近年は獣医師は専門医療に細分化される傾向にあり、そして動物病院の規模により機械や機材の整備にも相異がみられ、総合病院、個人病院、専門病院などと、飼育者からも自ら選択する範囲が広くなったといえる。しかし、最終的には動物自身からは病院を選択することはできないため、飼育者の選択によるが、その中で獣医師との相性も大きな要因といえよう。そのためには治療内容、検査、予後などを獣医師とよく相談すること(インフオームドコンセント)も必要であり、また飼育者もその内容を十分に理解する必要もある。治療内容あるいは専門性により、診察料金にも相異がみられ、動物も生体であるため治療反応も様々であることから、来院回数も異なるのは当然である。ヒトの医療と同様に受診する側である、飼育者が病院を選択する能力をもたなければならない。
(2)信頼がおける獣医師とは
動物病院も細分化し、それぞれの特徴があるが、飼い主としては主治医となる獣医師に信頼をおきたいということが本音であろう。臨床獣医師には研修期間というのも定めておらず、飼育者も外観からは獣医師の器量なども鑑別できす、指名をすることもできないことが多い。動物はヒトと言葉が通じないため、飼育者と獣医師の関係が問題となる。
獣医師の診察
獣医師は診療技術以外にも、人間性としての飼育者との相性があることも考慮しなければならない。最近、ヒトの医療でのインフームドコンセントというものが動物病院でも必要になり、動物の状態、そして治療などの詳細を納得のいくように説明をきくことも取り入れられている。動物に対する優しさ、そして姿勢なども獣医師には要求され、これらの動物由来感染症に対しても知識が豊富であることも必須になってくる。電話での問い合わせ、他の飼育者からの情報をもとに動物病院の選択とともに、信頼できる獣医師を主治医にかわいい動物の診察を依頼したいものである。