鳥類は飛翔するために体重を軽量化させ、代謝を高くする特徴を備えています。しかし、鳥は生息地域によって進化し、生態も大きく異なっています。
@消化
セキセイインコの消化管(前胃・後胃・腸)
鳥類には歯がなく、嘴をもち、餌は丸呑みです。食べた餌は少量の唾液と混じり、食道を通過し、そ嚢、胃(複胃)、小腸、大腸そして総排泄孔を通過して排泄されます。体重を軽量化するために蓄糞することはないので、通過は比較的早いです。
A尿酸排泄
セキセイインコの排泄物(糞・尿酸)
鳥類の尿は尿素排泄でなく、尿酸排泄を行う種類がみられます。窒素廃棄物の最終分解産物は尿酸が主であり、尿酸は非水溶性であるため、これが大量に尿に蓄積され結晶を析出します。尿酸の結晶は通常、白色あるいはクリーム色です。
B気嚢
セキセイインコの気嚢
哺乳類と最も異なる特徴は呼吸器で、気嚢という袋状の呼吸組織器官をもつことです。血管に乏しい透明の膜状構造で、肺の外側にあり、鼻腔から空気が吸い込まれ、気管、気管支に入り、空気は肺を通過して気嚢に送られます。鳥の肺は収縮せずに、気嚢が収縮して呼吸を行います。また、この空気を貯めた気嚢が身体を軽くして、飛翔にも有用なのです。
C飛翔(翼・羽・筋肉)
セキセインコの翼
鳥類は飛翔することが最大の特徴です。その飛翔のための動力器官(翼、骨格、羽毛など)の発達と軽量化(含気骨、気嚢など)が有名です。動力として最も重要なものは、翼と筋肉です。鳥類は嘴、眼、踵以下の脚部を除いて、羽で覆われて、特に翼はその構造と機能から6種類(中・小雨覆、大雨覆、初列雨覆、小翼羽、初列風切羽、次列風切羽)に使い分けられています。また、羽も風を切って空気を後ろに押し出す時、一枚状態に密接して強力な推進力をつくりだし、羽を前に戻す時は羽の間を開いて空気抵抗を減らします。尾羽は着陸時に落下速度を低下させるパラシュート的な役割りをもつのです。そして、この翼を強力な胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)が支えています。なお、軽量化するために骨質が薄く、骨の中にまで空気を貯めこむこと、気嚢をもつこと、短い消化管で蓄糞しないこと、膀胱をもたないので蓄尿しないことも特徴です。