【不正咬合】
チンチラの歯は常生歯といって犬・猫と異なり、伸び続きます。通常は高線維質のフードや牧草・乾草などで自ら歯を磨耗させ、歯の長さを調節します。不正咬合はパン、炊いた白米、お菓子、柔らかい野菜、不適切なフードなどの食餌により、磨耗回数の減少によっておこると考えられます。食餌である程度予防できますが、伸び過ぎた歯は定期的に削ったり、研磨します。しかし、チンチラでは全身状態の悪化がはやく、恐ろしい病気です。
切歯(前歯)の不正咬合
【脱毛症】
チンチラの被毛は簡単に抜けます。無理に捕まえたり、他のチンチラとの喧嘩、そして自ら抜いてしまったりすることがあります。原因には栄養の不均衡、ストレス、不適切な砂浴び、高温度、そして高湿度などが関係しています。原因を除去することが大切ですが、生えそろうのには数ヶ月かかることもあります。
腹部の脱毛
【皮膚糸状菌症】
幼体に多発します。白癬菌、小胞子菌などのカビの感染が原因です。過密飼育、高温度、高湿度の飼育環境、栄養素の不均衡、ストレスなどの環境や皮膚の免疫能力の低下も関係しています。抗真菌剤の投与などで治療します。また砂浴び用の砂の交換をこまめにしたり、場合によっては砂浴びの回数を減らしたり、禁止したりする必要もあります。
鼻部に脱毛がみられるチンチラ
【非感染性腸疾患】
チンチラは消化管が非常にデリケートです。チンチラはストレスに弱く、水分を大量に摂取しない動物で、高線維質の食餌が必要です。ストレス、飲水過多、水分の多い野菜や果物、他にも低線維、高炭水化物、高タンパク質の食餌、例えばスナックなどのお菓子を与えたり、急激な食餌の変化により軟便や下痢、あるいは便秘がみられることがあります。乳酸菌や整腸剤の投与、高線維質の給餌によって改善がみられることもあります。
便秘のX線写真
【結膜炎・角膜炎】
砂浴びの砂などにより角膜や結膜が傷つくことが原因です。粘調性の高い眼脂がみられ、眼が開かなります。抗生物質の点眼などによって治療します。また砂浴びの回数を減らす必要もあります。
角膜炎