フェレットは実験動物として活躍し、様々な病気が知られています。本邦で飼育されているフェレットは、未成熟時に避妊・去勢手術を受けるためその影響による副腎疾患が好発します。
【副腎疾患】
副腎に炎症がみられたり、腫瘍化することで性ホルモンが過剰に分泌され、主に脱毛がみられる病気です。症状は、尾や腰の周囲の被毛が薄くなり、脱毛が背中の辺りまで進行します。メスでは陰部が腫れ、またオスでは前立腺の病気を併発し、尿を頻繁にし、尿が出にくいといった症状がみられます。治療は、外科的に副腎を摘出したり、内科的に性ホルモンのコントロール、副腎の細胞を破壊する薬などの投与があります。
【インスリノーマ】


よだれを流したフェレット
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膵臓のインスリンというホルモンを分泌するβ細胞の腫瘍や過形成により、インスリンが過剰に分泌される病気です。インスリンは血糖値を下げる働きがあり、インスリノーマのフェレットは低血糖を示します。よだれを流したり、歩行がふらふらしたり、状態が悪いと発作をおこします。このような症状がみられたときは、血液検査で血糖値を確認し、定期的に投薬します。
【ジステンパー】


ジステンパーに感染したフェレット
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イヌジステンパーウイルスにフェレットは感染します。感染して発症すると致死率の高い病気です。治療もほとんど効果がないため、ワクチン接種による予防に頼ることになります。
【犬糸状虫症】


フィラリアの感染により腹水がみられるフェレット
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いわゆるフィラリアと呼ばれている寄生虫がフェレットの心臓に寄生する病気です。この寄生虫は蚊によって、媒介されます。蚊の発生する時期に併せて、薬を飲んで予防します。
【尿路結石】
フェレットにとって栄養素が不均衡なドッグフードやキャットフードを与えられていたり、尿路の細菌感染などが原因となり結石がつくられます。結石の成分は、リン酸アンモニウムマグネシウム(ストラバイト)であることが多いです。X線検査で結石を確認し、外科的に摘出し、内科的にコントロールする必要があります。
【ミンクアリューシャン】
ミンクにおいて慢性的に発生がみられる致死率の高いウィルス疾患で、フェレットでの発生も報告されています。パルボウィルス科のミンクアリューシャン病ウィルスの感染により起こります。種々の症状(無気力、体重減少、タール様軟便、下半身麻痺などの神経症状、他)がみられ、治療方法は確立されてなく、完治は望めません。
今のところ予防できる有効なワクチンもないので、他のフェレットとの安易な接触を避けることが一番の予防になります。