★モルモットとは
南アメリカの山地に生息するテンジクネズミを、古代インディオが家畜化したもので、野生では穴を利用して5-10頭の群れで生活しています。本来夜行性ですが基本的に昼、夜問わず人に合わせて生活が可能で、その点を考えれば飼育が簡単です。性格は温和なので、馴れれば噛みつくこともありません。また、用心深く、飼育環境を急に変えると物に対して怖がり、食餌、水を口にしなくなってしまいます。
★環境
野生では集団で生活している動物なので、一般的に単頭飼育でも複数飼育でも問題がありません。複数飼育のほうが、お互いににコミュニケーションをとり、寂しくないようです。
立ち上がった時に、肩の高さ以上の壁は乗り越えることはできないので、蓋のない水槽やメッシュケージで飼育することが可能で、逃亡の恐れはほとんどありません。広さは横約60p、奥行き約60pくらいがよいでしょう。衛生上の理由と管理の面から床はメッシュケージが最適です。糞や尿がメッシュの下に落下するので、掃除回数を滅らすことができるからです。しかし、足をメッシュにひっかけて外傷、骨折、関節炎をおこしてしまうことがあるので床の一部に乾草、牧草などの床材を十分に敷くとよいでしょう。また、臆病なので、できれば体がすっぽり隠れるくらいの大きさの巣箱を設置します。
モルモットは聴覚が発達しているのでケージは静かで、あまりうるさくない場所に置いてください。ストレスがかかることは絶対に避けましょう。
★温度、湿度
温度変化が少ない場所にケージを置かなければいけません。特にスキニーギニアピッグは寒さに弱いので、風が当たらない場所にケージを置きましょう。
エアコンなどを利用して温度の調節をすることが理想です。冬にもエアコンなどの暖房機具を使用するか、夜間はケージを毛布などで被って保温して下さい。
★食餌
完全な草食動物で、野生の食餌は野草の茎や根などで低カロリー、高繊維質です。基本的には牧草や乾草を中心に野菜、野草を常に与え、モルモット専用ペレットは日に2回位、他のものは時々おやつとして与える程度でよいでしょう。腐らないものは無くなったら足していき、腐りやすいものは朝晩にチェックして交換するのが理想です。草食動物は一般的に消化管が長く、常時動いていなければならないので、牧草や乾草などの常時摂取が不可決なのです。野菜は水分の少ない、緑黄野菜を中心に与えます。
そして、体内でビタミンCの合成ができないため、ビタミンCが多く含まれている野菜や果物を与えたり、あるいは補給する必要があります。1日の必要量は約6-30r/sです。ビタミンCを飲水に加えたり、経口的に与えてもよいでしょう。飲水中には、日量200-400r/lの濃度で補給すれば、欠乏症を予防できるといわれています。
食餌は上にのって食べる性質があるので食餌入れははめ込み式か壁掛け式が清潔です。もしくは陶製の重たい物を使用し、ひっくり返さないようにします。
★飲水
基本的に水分は身体のわりには多めに必要で、体重の約10%の飲水量とされています。多飲により下痢をするようなら控えめにし、野菜からも水分を吸収するので、モルモットによっては水分を加減します。
給水器は市販されているケージに取り付けるタイプが最適です。活発に跳ね回るため、床に置くタイプの水入れは使用できません。そして、退屈しのぎにボトルをはずしたり、ゴム栓をかじったりして床を水浸しにしてしまうこともあります。またモルモットはボトルの口に空気を入れたり、餌を吹き込むこともあるので、飲水に餌などが混入し、汚染されるので頻繁に交換します。
★接し方


持ち方
|
モルモットは臆病であり、ストレスなどによるショックがみられる特徴があります。
人に馴れていないと「キーキー」と死に物狂いで泣き叫び、抱かれることは好きではない個体もいます。
そして、爪が伸び過ぎて引っ掛かるようであれば、血管を切らないように爪切りをしてあげるとよいでしょう。

こんな時は早急に来院して下さい
●下痢している
ウサギと同様に草食動物であり、植物を腸内細菌が発酵させて消化する仕組みを持っています。したがって、下痢をすると悪玉菌が増加し、毒素を出し体全体の調子を崩します。特に幼体は原因を調べるために糞便検査などを行い、早急に治療を行う必要があります。
●食欲がない


衰弱しているモルモット
|
自然界では被捕食動物であり、食欲や元気が無くなると、天敵に食べられてしまいます。したがって、食欲がないということは死んでしまう可能性が高いです。原因を調べるために、血液検査、X検査などを行い、早急に治療を行う必要があります。