プレーリードッグは野生動物であり、疾病は詳細には解明されていません。しかし、飼育下ではヒマワリの種などの不適切な食餌、あるいは狭いケージなどの環境が原因でおこる病気が増えています。

【脂肪肝】

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脂肪肝
 脂肪が肝細胞に蓄積して、肝不全をひきおこします。低繊維、高脂肪、高コレステロールの食餌(ドッグフード、ヒマワリなど)が発生に関与していると推測されます。一般的には食欲不振、元気喪失、下痢、そして体重減少などがみられます。血液検査では重症にならないと明確にはわかりませんので、超音波検査やX線検査などで総合的に診断するしかなく、鑑別診断が難しい病気です。

【盲腸便秘・盲腸食滞】

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盲腸便秘のX線写真
 食餌中の繊維質が不足して、盲腸の動きが抑制されることが原因となります。食欲不振、腹部膨満がみられ、排便が減ったり、あるいは欠如します。重症例では、血便、食欲廃絶がみられ、ショックで死亡することもあります。異物摂取による消化管の閉塞、そして飲水不足、あるいは神経の問題も発生の要因となります。

【不正咬合】

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切歯の不正咬合
 メッシュタイプのケージの咬癖や齧癖、また、落下事故などにより、切歯(前歯)の破折、あるいは捻転、もしくは歯の隙間が空いたりします。その結果、歯の噛み合わせが悪くなります。

【歯牙腫】

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歯牙腫のX線写真
 ケージの咬癖や齧癖、落下事故などにより、切歯(前歯)の破折や損傷が発生し、上顎や下顎の歯根の芽細胞に障害を与えます。芽細胞とは、歯を成長させる大切な細胞で、この細胞が死滅して石灰化します。石灰化は丸く大きく成長し、その結果、上顎では鼻腔の狭窄による呼吸困難や鼻汁、眼球や脂眼球突出などがみられます。プレーリードッグは鼻呼吸が優位であるため、鼻腔狭窄により鼻汁が見られ、重度の呼吸困難を引き起こし、衰弱していきます。下顎では石灰化すると唾液腺に影響を与えます。検査はX線検査を行い、治療としては抜歯を行います。

【自咬症】

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自咬した肛門
 外傷や手術の後など、違和感を感じる部分を咬み続ける傾向がプレーリードッグにはあります。四肢や肛門などを自咬しやすく、ひどい状態になると骨がむき出しになるまで咬み続けることもあります。精神安定剤やエリザベスカラーの装着が必要となることもあります。

【脱毛】

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腰背部の脱毛
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鼻部の脱毛の写真
 鼻の両脇はよくケージにこすり続ける行動をするため自然に被毛が薄くなっていることがよくあります。また、室内で飼育されているプレーリードッグが多く、こうした環境では体内のホルモンバランスなどが崩れやすく、特徴的な脱毛がみられます。体の各所で左右対称の脱毛がみられることが多いです。治療をしなくても自然に生え揃うこともありますが、それ以外に皮膚の病気がみられることもありますので、動物病院で診察を受けて下さい。

【骨折】

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脊椎骨折のX線写真
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大腿骨骨折のX線写真
 プレーリードッグは、立体視が不得意であり、高い場所から自ら平気で飛び降りたり、飼い主さんと遊んでいる時などの落下事故により、四肢や脊椎などの骨折がおきることがあります。家に来た当初は慣れていないため暴れやすく、こうした事故は1年目の幼体によくみられます。