分類

 ウサギ目の動物はナキウサギ科とウサギ科に分類されます。現在のカイウサギはウサギ科のアナウサギ類アナウサギ属のヨーロッパアナウサギが起源とされ、本来ヨーロッパのイベリア半島に限局して棲息していましたが、現在は世界中に分布しています。19世紀までは、ウサギ目はげっ歯目に分類されていましたが、血清学的な相違、小切歯(解剖・生理参照)という歯の構造により、ナキウサギ科とともにウサギ目へと新たなる分類が行われました。

ウサギ目 Lagomorpha
  + ナキウサギ科 Ochotonidae
  |  + ナキウサギ属
  |  |  + キタナキウサギ
  + ウサギ科 Leporidae
     + ノウサギ類
     |  + ノウサギ属
     |  |  + ニホンノウサギ
     + アナウサギ類
        + アマミノクロウサギ属
        |  + アマミノクロウサギ
        + アカウサギ属
        + ブッシュマンウサギ属
        + アラゲウサギ属
        + メキシコウサギ属
        + ウガンダクサウサギ属
        + ワタオウサギ属
        + アナウサギ属
        |  + ヨーロッパアナウサギ
        + ピグミーウサギ属
        + スマトラウサギ属

品種

ウサギは愛玩用として、1800年代オランダなどで品種改良が進み、ドワーフ種(小型)から大型種まで、現在約150もの種類が知られています。

【ネザーランドドワーフ】Netherlands Dwarf

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ネザーランドドワーフ
 カイウサギの中では最小の品種です。体型は短くコンパクトで、肩幅が広い丸い体型をしています。頭も丸く首は短く、尖った耳介も特徴です。性格は活発ですが、神経質である個体が多く、環境が変わったり、餌を変えたりすると拒食を示す傾向にあります。

【ロップイヤー】Lop Ear

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ネザーランドロップ
 長く下垂した耳介と吻が短い顔が特徴です。ウール状の毛質はフレンチロップで、さらに耳介を長くしたのがイングリッシュロップです。本来のロップイヤーは耳介が長く、その重さで耳介が下垂していますが、ドワーフロップイヤーという品種は、ネザーランドドワーフが起源であるため、耳自体がかなり小さいです。そして、アメリカンファジィーロップやホーランドロップなどの新種も作成されています。ロップイヤーは元来食肉用なので肥満になる傾向がありますが、そこがかわいくみえ、性格は一般的に温和です。

ホーランドロップ Holland Lop

 フレンチロップにネザーランドドワーフを交配し、更にイングリッシュロップを交配させ、改良を加えて作成されました。ロップ系のウサギの中では最小で、体は筋肉質、頭は大きく目の間が特に広いのが特徴です。耳介は頭の横から垂直に下垂しています。性格はおとなしく従順です。

アメリカンファジィーロップ American fuzzy Lop

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アメリカンファジーロップ
 アメリカ西海岸で輸入のホーランドロップの毛質を改良するために、アンゴラをホーランドロプに交配させて作成されました。頭も体も丸く、雪だるまのような体型です。耳介は頭上から横へ下垂し、幅も広く、丸みを帯びています。耳介以外の被毛が長毛であることも特徴で、性格は好奇心旺盛です。

【ヒマラヤン】Himalayam

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ヒマラヤン
 ヒマラヤ地方原産でイギリスで改良され、種が確立されたウサギとして最も古いとされています。体の被毛は白色、眼は赤色、鼻先、耳、尾、四肢の先は有色です。ネコのヒマラヤンは後に登場したため、ウサギのヒマラヤンから名前を借りたそうです。性格はおとなしいです。

【ダッチ】Dutch

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ダッチ
 オランダが原産とされています。鼻の周りと首から前肢にかけて白色で、耳と眼の周り、下半身は有色です。体型はしっかりとして、性格は独立心に富んでいますが、反面、ヒトにもよく馴れます。本種は遺伝的に子宮内膜炎や子宮腺癌などの生殖器疾患が好発すると言われています。

【アンゴラ】Angora

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アンゴラ
 原産地はトルコのアンゴラ地方で、そこでは長毛のウサギを神として崇拝する習慣があったそうです。本種は毛皮用の品種で、毛質は大変軽く、断熱と保温性に優れています。アンゴラ種はイングリッシュ、フレンチ、サテン、ジャイアントなどに細分化されています。日本に輸入されたのは大正時代です。保温力に優れ、軽く、肌さわりのよいアンゴラの毛織物はとても人気があり、昭和初期には日本各地で品評会が開かれたり、副業として飼育することが大流行となりました。昭和17年にはアンゴラの飼育頭数が世界一になっていたそうです。性格的にはおとなしいですが、絶えず被毛が宙に舞うので、餌容器や給水器の中に被毛がはいってしまい、毛球症を好発するため、常時ブラッシングを行うことが必要です。

【ジャージーウーリー】Jersey Woolie

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ジャージーウーリー
 1970年代にニュージャージーで作成されました。体型は短くコンパクトで、頭部も丸く、耳介は短く立っています。被毛は縮れて5-7cm位で、性格は非常に穏やかで、扱いやすいウサギです。

【レッキス】Rex

 原産地はフランスで、ベルベット状の被毛を持った仔ウサギを作成したことが起原となったそうです。ビロードのような手触りである毛皮種であり、オーバーコートとアンダーコートが同じ長さであるため、被毛の密度も濃くみえます。

ミニレッキス Mini Rex

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ミニレッキス
 レッキスとドワーフ種を交配させて小型のレッキスとして作成されました。脚力が強く、体型は短くつまっている感じです。性格は温和である個体が多いです。遺伝的にレッキスと共に潰瘍性足底皮膚炎が好発するとも言われています。

【フレミッシュジャイアント】Flemish Giant

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フレミッシュジャイアント
 16-17世紀にオランダ人が南米のパタゴニア地方にいた野ウサギをヨーロッパへ持ち帰ったものが起源と言われ、ベルギーのフランドル地方原産で改良され、食肉用に作成されました。体型も筋肉質で、最大種です。耳介は厚く、先はスプーンのような長い形をし、狭いV字型を描いています。性格的には非常におとなしいですが、大きいため一般家庭での飼育には向いていません。体重を十分に支えることが困難で、潰瘍性足底皮膚炎などの四肢の障害が好発し、暑さにも弱い特徴があります。

【アメリカンチェッカードジャイアント】American Checkered Giant

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アメリカンチェッカードジャイアント
 レイニッシュチェッカーとフレミィッシュジャイアントと交配させ、その後も改良を加えて確立されました。本種の模様と体型は独特で、眼周囲や頬、鼻には蝶の形の模様があり、耳介から背中そして尾の先端まで一本のラインが通り、体の両側には斑点があります。体型は細長くアーチ型をし、四肢が長いのも特徴です。性格は落ち着きがなく、常に動き回っていることが多いです。

【ニュージーランド】New Zealand

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ニュージーランド(レッド)
 食肉用、毛皮用、研究用に多用途な品種です。体型は中型で、性格はおとなしいです。

【ジャパニーズホワイト】Japanese White

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ジャパニーズホワイト
 明治以降にフレミッシュジャイアントとニュージーランドホワイトの交雑種で日本で作成された種類です。地域によって大きさなどに変化がありますが、白色の被毛に赤目が特徴で、元来は毛皮と食肉用でした。地域によって、大型のものをメリケン、中型をイタリアン、小型をナンキンなどと呼び、現在はその数は減少しています。一般的に丈夫で粗食にも耐えます。

中仙ジャンボ Nakasen jyanbo

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中仙ジャンボ
 大型の種類で、正式には日本白色種を改良した秋田県での改良種です。秋田県では毎年「中仙ジャンボうさぎフェスティバル」を行っています。

【ホトト】Hotot

 フランス原産で、起源の詳細は不明です。全身が白色で、眼周囲とまぶたや睫毛も黒いのが特徴です。丸くずんぐりとした体型で、性格も穏やかです。

【ハレクイン】Harlequin

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ハレクイン
 フランスが起源であり、ダッチと半野生種から作成されました。体には互い違いの色で目立つ縞があり、頭部は均等にそれぞれ別色で、耳も四肢も互い違いの色をしています。性格はおとなしく扱いやすいです。