グリーンイグアナとは

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グリーンイグアナ Photo:YIL
爬虫類―有鱗目―トカゲ亜目―イグアナ下目―イグアナ科に分類されます。トカゲ亜目は一般的にトカゲ類とよばれ、イグアナ科の爬虫類は新世界の温帯から熱帯にかけての地域が主な生息地となっています。グリーンイグアナはメキシコからブラジルにかけて生息し、昼行性で樹上性の草食性爬虫類です。生息場所は、水辺の水面上に突出している枝や木の上でみられることが多く、オスは1本の木に1頭で生活し、その木にメスを呼び寄せ、ハーレム状態の縄張りを形成します。野生では主に植物の葉、つたなどを食べます。

飼育環境

 外気温動物であり、外気温によって体温が変化します。爬虫類に共通していえることですが、温度、湿度、照明などにより代謝機能が変動するため、身体の成長、内分泌、消化などに大きな影響を与えます。

●ケージ
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放し飼いのグリーンイグアナ Photo:YIL
 幼体であれば水槽でも可能ですが、正常であれば2-3年以内に全長は1mを超えるため、植物用温室あるいは放し飼いを推奨します。そして、イグアナは樹上生活を営むため、3次元的な立体空間を必要とします。
●餌容器・給水器
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餌容器 Photo:YIL
 安定性のある容器で給餌をさせます。特に飲水を行わない個体であれば時にスプレーをしたり、水場を設けてシャワーや入浴させるとよいです。
●温度
 ケージ内の指摘温度は約30℃必要に設定します。ヒーターやエアコンなどを使用して暖める必要があります。そして特に体温を上げる場所も必要でスポットライトで高温域もつくり、グリーンイグアナがその場所を移動できるようにする必要があります。冬場や季節の変わり目など急激な温度変化が起きないように心がけ、最温度計で確認してください。
●照明(日光浴)
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照明 Photo:YIL
 昼行性であり、日光浴による紫外線が必要となります。紫外線を浴びることにより、体内でビタミンD3を合成し、免疫を向上させます。ビタミンD3の働きでカルシウムを吸収し、強固な骨をつくります。日光浴の不足により、代謝性骨疾患をはじめ、食欲不振、皮膚病などを引きおこすため、冬場や寒い時は紫外線波長を含むフルスペクトルライトをケージ内に取り付けるのもひとつの方法です。

食餌

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野菜を中心としたメニュー Photo:YIL
 グリーンイグアナは終生草食動物です。飼育下ではカルシウムとリン比率が2〜3:1であるチンゲンサイ、コマツナ、モロヘイヤなどの野菜やオオバコ、タンポポなどの野草を中心に与えるとよいでしょう。果物やパンなども好みますが、トッピング程度にして下さい。

こんな時は早急に来院して下さい

●手足や顎が腫れる、脚を引きずる、背中が曲がっている
代謝性骨疾患(MBD)が疑われます。カルシウム不足、カルシウム:リン比のアンバランス(通常1:1〜2:1が理想と言われている)、ビタミンD不足および紫外線照射不足等により起こってきます。病院でのエックス線検査が必要です。背骨や股関節の変形、四肢の骨質密度の低下(骨がもろくなっている)、筋肉の腫れ等を確認します。特に、急激な成長をする幼体期の不適切な飼育環境によってよく起こります。
●おなかが膨らんでいる、食欲がない
おなかの中に卵を抱えている可能性があります。産卵期(通常は秋〜冬)のメスは、おなかの中の20〜30個(多いときは60〜80個)もの卵が消化管を圧迫するため、食欲が自然となくなり、水をよく飲むようになります。食欲の低下が始まってから2〜3ヶ月以上こうした症状が続くなら、病院でエックス線やエコー検査が行い、卵の停滞が長びいているなら卵の摘出手術を行う必要性が出てきます。
●口の中に黄色いものを認める
グリーンイグアナ自身の免疫力が低下した時(加齢、飼育管理の不備、病気等)、口の中の粘膜に細菌感染により炎症が起きて膿が出ることがあります。患部の消毒や抗生物質の投与を行います。
●足や顔にしこりがある
 腫瘍や膿瘍が出来ている可能性があります。膿瘍の場合は外科的に切開し、排膿したり抗生物質の投与を行います。
●糞に虫がいる
寄生虫の寄生が考えられます。糞便を行い、原虫や蟯虫卵等の虫の確認が必要になります。また、虫の成虫が糞に混ざっていることがありますので注意して観察して下さい。通常、トリコモナス等の原虫の病原性はそれほど高くはなく、イグアナと共存しているとも考えられます。状況に応じて駆虫薬の投与を行います。
●体に赤くて動いているものがいる、足に虫が付いている
ダニの寄生が考えられます。目に見えることや鱗に隠れていることもあります。重度に感染していると貧血を起こし元気がなくなってきます。殺ダニ剤や薬浴による処置が必要となります。けがや事故踏んづけてしまったりドアで挟んだりして、骨折や尾が切れてしまったと言うことを聞きます。X線検査での確認や消毒の処置が必要となります。