★ヌマガメとは
一般的に半水生のカメです。頭頸部を甲羅に横に曲げて引っ込める曲頸亜目とまっすぐに引っ込める潜頸亜目に大別され、ヌマガメは潜頸亜目に分類され、ヌマガメ科に属します。
通称でミドリガメといわれているものはミシシッピィアカミミガメ、ゼニガメはクサガメを指します。
★飼育環境
水生に近いカメの仲間で、十分に泳ぐことのできる水場と体温を高め体を乾燥させる陸場を必要とします。基本的に爬虫類は外気温動物で、太陽光線や外部の温度によって体温を上昇させ、代謝や免疫力を高めます。食性は雑食性で、寿命も10年以上と長生きな動物です。
・容器
一般的には水槽を使用しますが、底面積の広いプラスチックケースや衣装ケースなども利用できます。
・水場
水深には様々な見解があり、泳ぎが上手な個体は十分に泳げる深さを用意し、幼体や病気の個体などでは水深を浅くし、泳ぎづらくないか、溺れていないか観察して調節します。水場には濾過器を取り付け、水質の汚染を防ぎます。しかし、多くのヌマガメは排泄物が多く、水を汚しやすいため、面倒ですが頻回に水を交換する方法がよいかもしれません。流木や植木鉢を半分にしたもので隠れることのできる場所を作って下さい。特にニホンイシガメなどの臆病がカメや容器内の温度が高い時は、このような日陰で身を隠すことでカメは安心します。
・陸場
日光浴のために甲羅干しが出来る陸場が必要です。流木、レンガ、石、ブロックなどを利用してあまり水場が狭くなりすぎないように設置します。
★温度
基本的に冬眠を行わない飼育を行うならば、常時水温の至適環境温度は23-28℃ぐらいになるようにヒーターなどで設定して下さい。陸場は、保温用のライト(爬虫類飼育専用のものやレフ球など)を用いて30〜35℃前後を保って下さい。夜間は保温用のライトなどを消し、昼夜の温度差をつけますが、最低でも25℃は保つようにしてください。冬場や季節の変わり目など急激な温度変化が起きないように心がけ、水温や陸場の温度を水温計で確認してください。
★日光浴
日光浴をすることで体温を上昇させ、代謝や免疫力を高め、また紫外線を浴びて体内でビタミンD3を合成します。ビタミンD3の働きでカルシウムを吸収し、強固な甲羅を作ります。日光浴の不足により、甲羅の形成不全、食欲不振、皮膚病などを引きおこすので、紫外線波長を含むフルスペクトルライトをケージ内に取り付けるのもひとつの方法です。もちろん、太陽光が理想で暖かい時期には屋外で日光浴をさせて下さい。ガラス越しの日光浴は紫外線を遮断しますので注意して下さい。
★食餌
野生では、様々なものを食べる雑食性です。飼育下ではカメ専用の人工飼料を主食とするのが理想です。幼体から人工飼料(ペレット)にうまく餌付けさせると飼育が楽になります。また、幼体はペレットが大きすぎることもあるので、細かくして与えます。その他に乾燥飼料(乾燥エビ、乾燥糸ミミズなど)、肉、魚、野菜、生き餌などの中から適宜食べるものをバランスよく与えてみて下さい。

こんな時は早急に来院して下さい
●目が腫れた
特に冬眠明けに多くみられ、ビタミンA不足が原因です。食餌内容のビタミン不足の可能性が高いです。眼が見えないと食欲も低下してきます。
●食欲がない
一般的にヌマガメは温度が低くなると活動性も、食欲も低下する傾向にあります(冬眠)。温度が適切でない可能性が高いです。しかし、病気でも食欲が低下するので、飼育環境に問題がないようなら、原因を調べるために検査を行い、早急に治療を行う必要性があります。
●甲羅が軟らかい、変形している
紫外線不足、カルシウムなどのアンバランスが原因です。飼育環境の見なおしが必要です。早急に対応しないと手遅れになります。