ヌマガメは適切な環境で飼育を行えば、病気になることはまれです。しかし、不適切な温度、湿度、照明、そして不均衡な栄養素により、免疫力が低下し、疾病へとつながるケースが多いです。

【ビタミンA欠乏症】

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眼球が腫脹しているミシシッピィアカミミガメ
 軽症例では眼周囲組織の腫張(眼窩腺の化生による眼瞼腫張)、鼻汁、皮膚の潰瘍などがみられます。特に幼体に好発し、眼が腫脹して視力に問題が生じると、採食が低下し、食欲不振、衰弱を引きおこします。原則的にビタミンAを投与し、二次的に感染が見られる症例には抗生物質も投与することもあります。

【甲羅損傷】

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甲羅が損傷している
 主に交通事故や犬に噛まれる事故などにより、甲羅の欠損、咬傷が発生します。時に代謝性骨疾患により甲羅が軟化しているために発生することもあります。特に背甲の損傷は体腔に達する肺の挫傷、出血、炎症等がみられ、予後不良となるので注意が必要です。内臓疾患を併発していなければ、患部の消毒や抗生物質等の局所治療を行い、亀裂や崩壊が重度であれば甲羅の修復も必要になります。

【中耳炎】

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内耳に蓄膿がみられるクサガメ
 多くが細菌感染により、中耳内に膿がたまり、鼓膜が片側性あるいは両側性に隆起します。多くは一般状態には問題がなく、特異的な症状から診断します。外科的に鼓膜の下半分を切開し、排膿させて洗浄し、局所的あるいは全身的に抗生物質を投与します。

【陰茎脱】

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陰茎が逸脱し、炎症がみられるクサガメ
 紫や黒色に腫大した陰茎が総排泄腔から逸脱することです。細菌感染、ビタミン不足などが複雑に関与して発生すると推測されます。早期の発見であれば陰茎を洗浄し、抗生物質の外用を塗布して潤滑させ、強制的に整復しますが、陰茎が乾燥し、壊死がみられれば切断します。

【代謝性骨疾患】

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甲羅が変形したクサガメ
 飼育下の幼体に好発し、紫外線不足、ビタミンD3不足、食餌のカルシウムとリンの不均衡などの原因により、カルウシウムの代謝に不均衡が発生し、甲羅の変形や軟化、四肢の長骨の湾曲、骨折等がみられます。特に甲羅の変形は顕著で不均等な表面、過少の甲羅、背中辺縁の背側へのカーリングを含みます。他にも嘴の変形、食欲不振、成長遅延等もみられます。詳細にはX線検査で骨の変形、骨質の状態も確認することもあります。一般的にUVBを含む紫外線照射とカルシウムの投与を検討し、適切な飼育方法に改善し、進行を防ぐ必要があります。